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学校におけるいじめと教育現場のあり方

 

 

 教育という誰もが経験してきた

過程の中で昨今、人間関係に

悩み、いじめられた末に自死を

選択してしまう子どもがたくさ

んクローズアップされてきまし

た。

 このような現状に対し、現にい

じめられている子どもの心のケ

​アをしたり、遺族の悲痛な思いを

声にしたりするだけでなく、いじめている子どもの人権を護ることや、いじめが人権侵害であるという法教育を行うことまで、弁護士の活動範囲は広がっています。

 

 当分科会ではまず、子どもの声をもとに、いじめの現状と子どもたちがいじめをどう受け止めているかを知り、いじめの現状に対する弁護士の取り組みについて検討します。
 その一面、教師が矢面に立たされる教育現場においては、生徒・保護者への対応に教師は疲弊していくばかりです。そこで、生徒側の擁護のみに偏って語られてきた教育問題に疑問を投げかけ、教師と法律家のあるべき関係を検討していきます。
 

 今、混乱している教育現場を立て直すにはどうすればいいのか―
 子ども達が避けては通れない教育現場のあり方を、皆さんと共に考えていければ、と思います。
 

■講師

 三坂彰彦弁護士
 中学校教諭

非正規労働と貧困

 我が国の4割近くを占める,期間従業

員・派遣社員・アルバイトなどの非正規

労者。
 彼らの多くは,何の身分保障もなく,

いつ雇用を打ち切られるかわからない

という不安を抱えながら,正社員に比べ

て低い賃金で働いています。頑張って

働き続けたとしても,待遇が改善される

保障はなく,病気になったり仕事が減っ

たりすれば,直ちに収入源を失ってしま

います。


 多くの非正規労働者たちは,生活に支障をきたすほど生活基盤が脆弱で,貧困と隣り合わせの関係にあるのです。 

 彼らは,どうすれば安定して働くことができるのでしょうか。どうすれば人間らしい生活を送ることができるのでしょうか。

 このような非正規労働の問題は,近年社会問題化し,法律改正などの動きにも発展しており,今現在,まさにその是非が問われています。

 

 当分科会では,非正規労働問題に取り組んでこられた弁護士の先生を講師にお呼びする予定です。そして,非正規労働に焦点を当てながら,我が国の労働問題・貧困問題の現状を皆様と共有し,自分たちに一体何ができるのか,考えるきっかけにしたいと思っています。

■講師

 藤田温久弁護士

 岡田知明さん 日産派遣切り裁判原告

朝鮮学校授業料無償化適用除外

 

 「教育の機会均等」という理念の下、2010年4月に「高校無償化法」が施行されました。この法律によって、日本の教育行政史上初めて外国人学校にも国費が投入されることとなり、日本中の意志ある高校生等が安心して勉学に打ち込める社会をつくるための第一歩が踏み出されました。


 しかし、2010年11月24日、菅首相(当時)は、朝鮮半島の延坪島で起きた砲撃事件を無償化法適用と関連付け、文部科学相に対し、朝鮮学校に対する審査手続の停止を指示しました。審査手続は2011年8月29日に再開されたものの、2013年2月21日、文部科学省がついに朝鮮学校を高校無償化の対象から外す省令改正を行なってしまいました。現在、大阪(不作為の違法確認・義務付け)と愛知(国賠)で裁判が行われています。

 「教育の機会均等」を目的とする無償化法の適法手続において、朝鮮学校の生徒らに、朝鮮民主主義人民共和国と日本との緊張関係という外交上の問題を持ち出し、不利益を与えることは、深刻な人権侵害行為ではないでしょうか。

■講師

 裵明玉(ぺ・ミョンオク)弁護士 

   名古屋北法律事務所

   朝鮮高校生就学支援金不支給違憲国家賠償訴訟愛知弁護団事務局長

  田中宏先生

   一橋大学名誉教授

 

 

日常の中の米軍基地
 ―オスプレイ・米軍基地がある未来・ない未来を想像する―

 

 「米兵にレイプされたけど、私は声を上げられなかった。あの時からずっと、声を上げなかった自分を責め続けている。」ある国会議員に沖縄の女性はこう語った。彼女の日常には米軍基地の存在が入り込んで、重く圧しかかっている。

 小学校の校庭で体育の授業をしているとき、昼下がりに自宅で母子が楽しく遊んでいるとき、午後の大学に部活や集中講義で生徒が集まっているとき、その日常に突然米軍機が落ちてくる…。

 基地周辺に住む人々の日常には、米軍基地の存在がある。

 オスプレイが全国を飛行することとなった今、上記の日常は私たちの日常にもなるかもしれない。

 そこで、今回の分科会ではまず前半で基地周辺に住む人々にとっての「日常」に向き合うため、米兵による犯罪被害者をお招きして被害の現実を把握したい。

 その上で後半では被害の原因を明らかにし、踏まえた上で、どのようなスタンスで基地問題について臨めばよいか、参加者と共に考えたい。

■講師 

加藤裕弁護士 沖縄弁護士会会長
キャサリーン・ジェーン・フィッシャーさん 米軍犯罪被害者の方

     

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